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やっぱり、マリオネットに私を殺すつもりは無かったのだ。
良かった、思い上がりじゃなくて。
「もう、誰かが死ぬとこを見たくないの……!!」
「なら、余計によ。逃げて、救急車でも呼んでちょうだい」
真に合うわけがない。
警察と救急隊員がここを探し当てる頃には私は死んでいるだろう。
でも、こうでも言わないとマリオネットはここを動かないだろう。
「早く行って……!」
私は必死で言うが、マリオネットはフルフルと首を横に振るだけで動こうとしない。
「……逃げたくないなら逃げなければ良い」
マスターがポツリと呟いた。
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