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――――先生。
私、嬉しかったんだよ。
「自分の価値は自分で決めろ」と言ってくれた言葉も、「俺が認めて渡す対価だ」と言ってくれた言葉も。
妻にバレて不倫相手に捨てられたから、それが何だ?そんな過去の過ちで、女捨てるな!って、喝を入れてくれた気がした。
強引さに驚かされてばかりだけど、あなたの言葉が私に自信をくれた。
淀んだ心と理性を解き放ち、快感に溺れる瞬間を求める、一人の「女」である事を思い出させてくれた。
―――だから、私もあなたの心に触れてみたいのに…。
瞼を閉じると、次第に遠退いて行く意識。
私はベッドに横たわったまま、昨夜の夢の続きを見る様に深い眠りに落ちていた。
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