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「キャっ!…せ、先生?!」
ひょいと軽々持ち上げられた私の体。
咄嗟に先生の首にしがみ付き、目をまん丸くさせる。
「軽いな。子供を抱き上げてるみたいだ」
小柄な体をいとも簡単に抱きかかえた彼が、フッと柔らかな笑みを浮かべる。
おっ、お姫様抱っこっ!?
初めて経験する体勢に、恥ずかしさが込み上げて動揺を隠せない。
「下ろしてください!自分で歩けますからっ」
近づくベッドを見つめ、声を上ずらせる。
しかし、その貧弱な抵抗は虚しく終わり、私の身体は真っ白なシーツの上に横たわった。
覆い被さる形で私を見つめる彼。
破裂しそうな程に、心臓がバクバクと音を立てる。
赤らんだ顔を見つめられるのがただ恥ずかしくて、必死に見つめ返す視線を逸らしてしまいたくなる。
そんな私を見つめる彼の目には余裕が感じられ、視線で遊ばれてる感覚に更に恥ずかしさが増す。
「100万円分楽しませてくれるんでしょ?楽しみだな」
私の頬を撫で、彼はククッと喉を鳴らした。
100万円分楽しませる!?
男性経験が二本の指で納まってしまう私に、そんな見事なテクニックがあるはずも無い。
はっきり言って、お口のご奉仕にも自信は無く…
ああ…100万だなんて言うんじゃなかった…
今から「三千円で良いです」って、言ってしまいたいくらいだ…。
―――いっそ、「契約は破棄でお願いします」と謝って、泣いて逃げ出してしまいたい。
「……」
返す言葉も見つからず、思わず潤みそうになる目に力を入れた。
「麻弥はイジリ甲斐がある」
彼が、笑い含みの声を落とす。
…へっ?
閉ざしていた私の唇が緩んだ瞬間、身体を奪うような強引なキスが私の息を塞いだ。
「…はぁ…ン…っ」
浅く柔らかなキスと、深く強引なキスが繰り返される。
入り込んでくる彼の舌の動きで、頭の中が蕩けてしまう。
キスを落としながらゆっくりと肌を撫でる彼の手は、快感を誘いガウンの隙間から乳房に辿り着いた。
「ひゃっ…」
私の身体がビクッと揺れた。
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