第6話 【セカンド・バージン】

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恍惚とした表情を浮かべ、肩で息をつく。 ぼんやりとした視界に映り込むのは、照明を背にしてガウンを脱ぎ、締まった肉体を露にする先生の姿。 「麻弥…綺麗だ…」 彼は汗ばんだ私の身体を指で撫で、優しく目尻を下げた。 そして、さり気無く避妊具に手を伸ばす。 「えっ…私、まだ先生に…」 ――何もしてあげてない。 宙に浮いたような頭を起こし、切れた息を吐いた。 「いいんだ。俺が、麻弥を欲しいんだから」 そう言って、彼は熱くなった肌を私に重ねた。 包み込むような柔らかな体温が心地良い。唾液を絡ませながら、深いキスを重ねる。 甘い痺れが残る内側に、彼の張りつめたものがゆるりとゆるりと摩擦を加える。 「…入っていいか?」 私を気遣う、優しい声が耳に注がれる。 「…はい」 震える声で、それに答えた。 「…んん…はぁぁん…っ」 ゆっくりと、彼は腰を沈ませる。 下腹部に走るのは、粘膜を開かれるような圧迫感。 4年間眠っていた蕾に与えられる刺激は、想像以上に大きなものだった。 「…んっ…キツ…」 彼が眉を寄せ、熱い息を吐く。 「ああ…っ…センセ…」 達した余韻が残る芯は彼を抱き、灼熱を奥深くへと誘い込む。    出入りされる度突きあがる快感を追い、身体を小刻みに震わせ声を上げる。 …高瀬先生と繋がってる……先生が…私の中に… そう思うと、自分でも説明のできない愉悦がこみ上げてくる。 「…麻弥」 全てを沈み込ませゆるゆると混ぜながら、先生が私の名を呼ぶ。 私の心と身体を魅了する、彼のその声と瞳に溺れそうになる。
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