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恍惚とした表情を浮かべ、肩で息をつく。
ぼんやりとした視界に映り込むのは、照明を背にしてガウンを脱ぎ、締まった肉体を露にする先生の姿。
「麻弥…綺麗だ…」
彼は汗ばんだ私の身体を指で撫で、優しく目尻を下げた。
そして、さり気無く避妊具に手を伸ばす。
「えっ…私、まだ先生に…」
――何もしてあげてない。
宙に浮いたような頭を起こし、切れた息を吐いた。
「いいんだ。俺が、麻弥を欲しいんだから」
そう言って、彼は熱くなった肌を私に重ねた。
包み込むような柔らかな体温が心地良い。唾液を絡ませながら、深いキスを重ねる。
甘い痺れが残る内側に、彼の張りつめたものがゆるりとゆるりと摩擦を加える。
「…入っていいか?」
私を気遣う、優しい声が耳に注がれる。
「…はい」
震える声で、それに答えた。
「…んん…はぁぁん…っ」
ゆっくりと、彼は腰を沈ませる。
下腹部に走るのは、粘膜を開かれるような圧迫感。
4年間眠っていた蕾に与えられる刺激は、想像以上に大きなものだった。
「…んっ…キツ…」
彼が眉を寄せ、熱い息を吐く。
「ああ…っ…センセ…」
達した余韻が残る芯は彼を抱き、灼熱を奥深くへと誘い込む。
出入りされる度突きあがる快感を追い、身体を小刻みに震わせ声を上げる。
…高瀬先生と繋がってる……先生が…私の中に…
そう思うと、自分でも説明のできない愉悦がこみ上げてくる。
「…麻弥」
全てを沈み込ませゆるゆると混ぜながら、先生が私の名を呼ぶ。
私の心と身体を魅了する、彼のその声と瞳に溺れそうになる。
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