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先生…
嬉しい…
でも、どうして?
嬉しいのに…胸が苦しくて…切ない…
…ああ…
…そうか、
これは、契約のセックス。
だから、胸がこんなにも苦しい…
―――私、先生が好きなんだ…。
「…アぁっ…先生……はぁッ…ああ…」
腰を強く打ちつけられるたび、吐息が隠し切れない快感に歪んでいく。
ドクドクと脈打つ鼓動。達しそうになる内側が収縮し、きつく彼を締める。
「っ…麻弥…一緒に…」
声を殺し、切なげに囁く彼。
先生…
先生……私の中で…―――
「ああ…ッ……ぁああッ!…」
弾け飛ぶ快感に身体を弓なりにしならせ、腰を震わせる。
「麻弥ッ!…っ」
私の名を呼び息を飲んだ時、私の中を埋め尽くす熱が解放され、小さく揺れるのが伝わって来た。
自ら閉ざしていた心が、身体の解放と共に開かれていく…
――先生……ありがとう…
…私、先生を好きになってたみたいです…――
下腹部に残る彼の存在を感じたまま、私は天井を見上げ恍惚の息を上げていた。
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