第6話 【セカンド・バージン】

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先生… 嬉しい… でも、どうして? 嬉しいのに…胸が苦しくて…切ない… …ああ… …そうか、 これは、契約のセックス。 だから、胸がこんなにも苦しい… ―――私、先生が好きなんだ…。 「…アぁっ…先生……はぁッ…ああ…」 腰を強く打ちつけられるたび、吐息が隠し切れない快感に歪んでいく。 ドクドクと脈打つ鼓動。達しそうになる内側が収縮し、きつく彼を締める。 「っ…麻弥…一緒に…」 声を殺し、切なげに囁く彼。 先生… 先生……私の中で…――― 「ああ…ッ……ぁああッ!…」 弾け飛ぶ快感に身体を弓なりにしならせ、腰を震わせる。 「麻弥ッ!…っ」 私の名を呼び息を飲んだ時、私の中を埋め尽くす熱が解放され、小さく揺れるのが伝わって来た。 自ら閉ざしていた心が、身体の解放と共に開かれていく… ――先生……ありがとう… …私、先生を好きになってたみたいです…―― 下腹部に残る彼の存在を感じたまま、私は天井を見上げ恍惚の息を上げていた。
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