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「あんたが自分の売り値を決めた。それに俺が同意した。何か、問題でも?」
先生は、たじろぐ私の反応を楽しむかのように、満面の笑みで目を細める。
――私の心…完全に読まれてる。
手のひらで転がされているような感覚に陥る。
私を抱くって……本気…なの?
「……」
心臓がドクドクと早鐘を打つ。
彼の瞳を見つめたまま言葉も出ず、喉まで上がった唾液を飲み込んだ。
「さっきの威勢はどうした?怖じ気づいたか?」
先生は、勝気な表情を浮かべ微笑む。
この人に――抱かれる?
この高嶺の花、エリートドクターと私がっ?セックスするって?!
駄目だ…
妄想不可能…頭がくらくらする…
「…イジワル」
上目づかいで瞳を見つめたまま、緊張感に満ちた声を震わせる。
「意地悪?どこが?」
先生はゆっくりと手を伸ばし、その大きな手のひらが、私の頬に優しく触れた。
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