第1話

10/19
前へ
/210ページ
次へ
「この銃の問題点なんですが「それならもう分かってる」…凄いですね」 俺は白い銃からマガジンを抜き、刻まれた陣に手を加える 「凄くないよ それよりも出来た」 時は白い銃にマガジンを戻し、黒乃目に渡す 「早いですね」 「殆ど完成してたから簡単だった」 「簡単…か」 何を言いたいのかは伝わってくるがあえて言わない 「その銃の特許を取りに行くといい」 黒乃目は驚いている そんなこと言われるとは思っていなかったんだろう 黒乃目が何かを言おうとするがその前に言葉を被せる 「この銃の大元を考えたのは黒乃目だ 俺は少し手伝っただけ 何も気にすることはないさ 特許を取ったら物取りのお礼として受け取りに来るから」 時はそう言って雪を担ぎ、コンを連れ工房から出ていった
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加