第1話

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「ん………朝…?」 眩しい光で目が覚め、反射的に手で光を遮る 「あ、ごめんね。起こしちゃった?」 声のした方を見ると、最愛の彼女がカーテンを少し開けて窓際に立っていた 時計に視線をやると5時を少し過ぎた頃 早起きすぎねぇか? 「まだ朝早いし、もう少し寝てなよ」 ふわり、微笑む葉月(はづき)の言葉に答えず、ベッドから出て歩み寄る 身長差で自然と上目使いになる葉月を“あぁ、今日も可愛い”なんて思いながら手を伸ばせば、ビクリと肩が揺れた “しまった”と思ったのだろう、視線がさ迷う 俺はそれに気づかないフリをして、葉月を抱き寄せた 「お前は?」 「え?」 「まだ5時だろ。葉月も寝たら?」 「あ…わ、たし…は…えと…」 あー、こりゃなんか隠してんな 動揺しすぎだろ 「一昨日、急に休講になったって言ってたじゃん。久しぶりに休みが合うから、泊まりに来ないかって言ったよな?」 じっと葉月を見つめながら問う 「それは…そう、だけど…」 俺の視線と絡まることなくさ迷う瞳 「“ゆっくり過ごすのもいいけど、久しぶりだからデートしたい”って葉月が誘ってくれたの、すっげぇ嬉しかったんだけど」 葉月の頬が、ほんのりと赤く染まる 「楽しみにしてたの、俺だけ?」 「違っ…!そうじゃなくてね…あの…わた…私っ、ね…」 今にも泣き出すんじゃないかってくらい、必死に弁解の言葉を探す姿は、ツボ以外の何物でもない あぁ、ホント可愛すぎるッ! 葉月の頬に手を添えて、軽く触れるだけのキスを1つ 突然のキスに目を見開いて硬直する葉月 キスと認識したのか、頬がさっきよりも赤くなり瞳が潤んだ そんな顔すんなよ 止まらなくなんだろ… また、口付ける 今度は啄むように、何度も何度も繰り返して 徐々に深く、長くなる口付けに応えるように、葉月は俺の背中に腕を回し、どちらともなく舌を絡ませる 「…ん……はぁ…ふ…ンっ」 くぐもった声 乱れた呼吸 酸素を求めるより、俺を求め離さない 可愛い、俺の彼女 唇を離して抱き締め、葉月の耳許で優しく囁く 「なぁ、一緒に寝ようぜ?」 もっと、可愛いお前が見たい 俺で乱れる、お前が見たい お前を、愛したい お前を、感じたい…
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