神様が、眠る日。

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「信仰する者が居なくなれば、妾(わらわ)達は、神じゃなくなるかしら?」 フーッと夜空に煙を吐いて煙管からも星屑がこぼれ落ちる。 「それを考えるのは七日目の安息日にしましょうよ」 誰かがそう笑顔で言うと、また祭りは再開された。 神々はこれから六日間。 暗い闇に沈み、大地を飲み込まれたこの世界に、 もう一度光を照らし、花を舞わせ、大地をペタペタ駆けずり回る。 結果が変わらないであろうとも、六日間踊り明かす。 そして七日目に、船で御休みになられるのだ。 闇夜を切り裂く花火のように。 微かな希望に応えようと。 色鮮やかな着物が夜空に映えて、色を映し出す。 クスクスと笑いながら、誰一人として揺るがずに。 シャラン、ドンドコ、ピーピーピー プープー、ベンベン、トントントン
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