泣き顔の頁(ページ)は閉じて

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このお話には異国での恋を描くという以外に、私が紙媒体の本と、それを売る本屋(書店)に抱く思いも込めています。 日本もそうですが、ここアメリカでも電子媒体や活字離れに押されて、老舗の本屋さんがどんどん閉鎖されています。 見知らぬ町に行ったとき、私はその町の本屋さんに行きます。 平積みにしてある本や、店員イチオシなんてPopのついた本を見て、こんな傾向のものが売れているんだなとか、興味をもたれているんだなとか、わかるからです。 なんとなく興味はあったけど読んだことのない分野の本を手にとってみたり、そういえばこれ話題になっているなと思うテーマの本を手にしてみたり。 検索だけなら電子媒体のほうが遥かに効率がいいし、仕事では実際によく使います。 でも本屋さんには、パソコンの画面では味わえない偶然の出会いが、それも素敵な出会いがある。私はそう思っているのです。 私の書くもののほとんどがそうですが、Proseにもモデルになっている本屋さんがあります。 やはり個人の経営ですが、読書会を開いたり、子供たちに読みきかせをしたりして、ファンや常連さんたちに支えられている本屋さんです。 あ、もちろんカフェもあります。(^-^) 
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