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「そういえば、私の友達でキャンプ用の保存食を探してて、安いなーって思って買ったらネコ缶だった、てヤツがいる」
「えー、食べたの？」
「まさか。でもおいしそうだった、てさ」
「、、、」
麻里が彼女のママを説得してくれて、とりあえず私の居候する地下の部屋から出さなければ、飼い主が見つかるまで飼ってていいというOKが出た。やれやれ、、、。
＊＊＊
リリリリリ、、、、
「See you tomorrow!」
ああ今日も、居眠りしないようにするだけで必死だった。
クラスメートは皆ワークブックや教科書をかばんにつめ、それぞれの次の目的地へ散っていく。
英語が苦手な外国人のために、市が行うESL (English for Second Language、外国人用の英語の授業)に通い始めて早1ヵ月半。私の会話力はまったく上昇の兆しを見せない。
、、、だってクラスメートは私を含め、みんな外国人なんだもの。
ネイティブは先生だけ。こんなどっこいどっこいの英語でお互い話してても、ぜんぜん参考にもならないよ。
授業が終わると、スペイン語圏の人たちはスペイン語で、中国語を話す人たちは中国語で、それぞれ集まって盛り上がっちゃってるしさ。
―― 私、ここでなにやってるんだろ。こんなことするために、アメリカに来たんだっけ？
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