第1話

5/10
前へ
/161ページ
次へ
そもそも私は仕事が忙しくってそんなこといちいち考えてる時間がないんだ! 自分がバカにされたような気持ちになった亜子は、友人にそう言い返して、そう強くないアルコールを一気に飲み干した。 亜子には元来、女子力とゆうものが欠落している。 編集者としての仕事が忙しい。とゆう理由を盾にして、彼女の私生活はボロボロだった。 もともと雑な性格であるため、部屋の掃除だってめったにしないし、料理もほとんどできない。 仕事柄、残業なんて当たり前の職場だし、仕事が立て込んできたら連日会社に泊まり込むこともざらにあった。 そのため忙しい時は3日以上お風呂に入らないこともあり、下着だけ替えとけば問題ナシ。と女性としては大いに問題だと思われることさえ平気だった。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加