テキトー人生真っ当中

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突然の過去話に思考は暫しフリーズ。 篠田さんのクリクリの瞳と目があって、やっと頭が正常に動き出した。 過去の話をするのは正直あんまり好きじゃない。 記憶喪失になったとか、トラウマがあるとか、そういうのじゃなくて、ただ単に覚えてなさすぎて思い出すのが面倒なだけだけど。 テキトーに人生を生きてきたから、いや違う。オレの人生をアイツに占領されていたから、オレには思い出があまりないんだ。決して記憶力がないわけではない。 チョコレートプリンスと呼ばれてたことも覚えていないということは、そんなに大したことじゃなかったってことだろう。
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