行き先

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梅之助は咲をチラッと見て申し訳無さそうな顔をして玄瑞の後を追い、部屋を出た。 残された咲はじっと縛られた手を見る。 咲「…どうしよう。このままじゃ何にも出来ないよね…。」 眉間にシワを寄せ、呟き座ったまま窓の方を見る。 縛られて身動きが取れないにも関わらず、恐怖心はあまりなかった。 それは新撰組を信じているからか、それとも先程の2人の申し訳無さそうな表情からかは咲には分からなかった。
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