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ーチリン
咲「あ…。…お守り…そうだ!」
お守りを拾い、握りしめ、身体を引きずりながら窓へと向かう。
窓の下まで来ると、お守りをギュッと握り、祈るように額の位置まで持ってくる。
咲『…お父さん、お母さん…龍ちゃん。私に力を貸して下さい!』
咲は壁を支えに立ち上がり、窓へと手を伸ばす。
窓は咲が背伸びをしてやっと手が届く位置にあった。
その時、外から梅之助の声が聞こえた。
梅「おい、入るぞ。」
咲『お願い…気付いて!』
咲は慌ててお守りを窓の外へと落とした。
ーチリンチリン
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