救出

8/20
前へ
/837ページ
次へ
ーチリン 咲「あ…。…お守り…そうだ!」 お守りを拾い、握りしめ、身体を引きずりながら窓へと向かう。 窓の下まで来ると、お守りをギュッと握り、祈るように額の位置まで持ってくる。 咲『…お父さん、お母さん…龍ちゃん。私に力を貸して下さい!』 咲は壁を支えに立ち上がり、窓へと手を伸ばす。 窓は咲が背伸びをしてやっと手が届く位置にあった。 その時、外から梅之助の声が聞こえた。 梅「おい、入るぞ。」 咲『お願い…気付いて!』 咲は慌ててお守りを窓の外へと落とした。 ーチリンチリン
/837ページ

最初のコメントを投稿しよう!

678人が本棚に入れています
本棚に追加