プロローグ

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潤紀さんも確か外部生。だけど、どっかで会っている。 「そうだよ。呼び捨てでよろしく。なぁ、千鶴もその方がいいよな?」 ニコリと綺麗な笑顔で言いてくるから、思わずドキッっとしてしまった。 「そうだね!」 無意識の内に出ていた笑顔は、久しぶりだった。 「うん。ってゆーか、ここって私立だよな?」 えっとー、知らなかったのか? 「はぁ?千鶴なに言ってんの?“私立聡明学園”私立って入ってんだろ。」 潤紀不機嫌だねー。 「えー、千鶴バカっしょ?」 俺はそんな簡単に怒りません。 俺は内部進学勢だけど親しい人がいたわけではなかった。 比較的遠巻きにされてる方で。 あ、なんか悲しくなってきたからやめとこう。
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