プロローグ

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「バカじゃないわ!」 あ、怒った怒った。 「あー、はいはい。」 「いやいや、ひっどいなぁっ?学費が安過ぎるんだもの。」 そう、ここの学費は安い。奨学金がもらえなくても通いやすい私立なのだ。 「まぁ、そーだねぇ。高いて言ったら無駄にデザインと機能性の良い制服とスクールバックくらい?」 制服とスクールバックだけで結構するけど、デザイン自体は結構いいんじゃないかしらね。 「そーだねぇ。そいや、俺たちのやつバッチの色ちがくね?」 やば、悪い予感がする。 黒を基調とした制服の左胸には、ゴールドの校章のバッチが。 ネクタイは学年ごとで違うみたい。 「あ、これ風紀か生徒会の証。」 ん?呼び出しされてなかったか?さっき。 「本当だ。」 二年三年は何色? ピンポンパンポーン 《生徒会です。至急一年S組一条永遠さん、宮藤潤紀さん、因幡千鶴さんは第二生徒会室へ来てください。》 ピンポンパンポーン 「やっぱ呼ばれてたか。行こ。」 この人達とは仲良くやってける、俺はそう思った。
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