362人が本棚に入れています
本棚に追加
本校舎の第二生徒会までの階段を駆け下りてゆく。
六階建ての、一年生が六階、二年生が五階、三年生が四階で、各学年五クラスが並んでいる。
因みに、一階手前が食堂、二回が予備部室、三階が講堂だ。
「さて、行こっか。」
千鶴はそういい、ドアをノックする。
コンコンコン。
響きのいい音を聞き、気持ちを落ち着かせる。
「どうぞ。」
ガチャ。ドアを開け目に飛び込んできたのは、教室二つ分の広さと、三つのドア。
「「遅れてすみません。」」
声を合わせて言い、生徒会の先輩をみれば、あまり怒って居ないことがわかる。
「大丈夫ですよ。俺は、生徒会会長の二年S組篠谷実(しのやまこと)です。」
よろしく、と手を伸ばしてくる実先輩。ふむ、二年はネクタイ深緑か。
「「ありがとうございます。」」
俺たちも自己紹介をして近くのソファに腰掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!