誓い

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本校舎の第二生徒会までの階段を駆け下りてゆく。 六階建ての、一年生が六階、二年生が五階、三年生が四階で、各学年五クラスが並んでいる。 因みに、一階手前が食堂、二回が予備部室、三階が講堂だ。 「さて、行こっか。」 千鶴はそういい、ドアをノックする。 コンコンコン。 響きのいい音を聞き、気持ちを落ち着かせる。 「どうぞ。」 ガチャ。ドアを開け目に飛び込んできたのは、教室二つ分の広さと、三つのドア。 「「遅れてすみません。」」 声を合わせて言い、生徒会の先輩をみれば、あまり怒って居ないことがわかる。 「大丈夫ですよ。俺は、生徒会会長の二年S組篠谷実(しのやまこと)です。」 よろしく、と手を伸ばしてくる実先輩。ふむ、二年はネクタイ深緑か。 「「ありがとうございます。」」 俺たちも自己紹介をして近くのソファに腰掛けた。
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