セッション4

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前のセッションから一週間後の昼、僕は弁当を食べ終わったので、友達とモンハン4をしている。 ちなみに狩っているのはリオレウス希少種である。 毒爪止めてください、お願いします。 「……そういえば、理樹君が入ってるTRPG同好会って面白い?」 友達のうちの一人が僕にそう聞いてくる。 この人は桜田 葵。綺麗な黒髪に整った顏、すらっとした体。女子っぽいでしょ? だが残念、男子である。 ……容姿が完璧に女子なのだが。 ……おっと、ブレス来た! 回避性能+2付けてるから避けれるけど。 「うん、楽しいよ。でも、どうして?」 「……僕、まだ部活決めてなくて……先生にいつも言われちゃうから……」 「それでそろそろ決めたいと?」 「……うん」 正直楽しい。そりゃあもう、キャラの成長のためだけに休みに皆集まったくらいね。 楽しいか聞いてくるって事は……。 「……今日来てみる? 見学してみてからでも遅くはないと思うよ」 「ほんと!? 行くよ!」 「あ、ああ……」 モンハンしながら目を輝かせてこっちを見てくる葵。 ……凄く嬉しそうだね。何がそんなに嬉しいのだろう? いやまあ、嬉しいならそれでいいんだけどさ。 ……そういえば、何でこんなに懐かれてるんだろ? 確か…… 回想(入学から三日後の理樹) 僕はいつも通り唯と登校してきて、教室に入ったんだ。 そしたら…… 「ひぐっ……止めてよぉ……!」 「うるせーなぁ……男の癖に女っぽくてよぉ……」 「マジうざいんだっつうの……ほら、立てよ」 女子と間違えそうだったけど、学ランを着ている男子を複数の不良みたいのが暴力を振っていた。 僕はそれにイラついて、そいつらに近づく。 「ねぇ君達、何してるの?」 「んあ? 何だてめえ?」 「何だ? いじめを止めようっていうヒーロー気取りかぁ? そういうのうぜえんだよ!」 「っ!?」 僕がイラついている表情でそう言うと、その中の一人の不良が僕に殴り掛かってくる。 いじめられている男子はそれを見て何か叫ぼうとしているが、上手く声が出ないみたいだ。 まあ別に…… 「がっ!? はぁっ……」 「……はっ?」 「ねぇ、もう一度言うよ……何してるの?」 その程度の拳じゃあ、カウンターの餌食になると思うけど。 僕はその拳を受け流し、腹に膝蹴りを入れる。
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