セッション5

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「……これなら兄さんの役に立てる……」 「おう、ありがとな」 「……んふ」 聖奈がそう言うと、雷斗さんは聖奈の頭を撫でて、気持ちよさそうにしている。 ……だからブラコンなのか、納得だ。 「兄妹愛は後にして、葵頼むよ」 「はい……頑張ります」 フェアリーソード 1H:20 2H:30  C値:10 レベル3 UP! フェアリーテイマー3 UP! 戦闘技能 魔力撃 経験点:860点 妖精の力 これを装備している者はこの剣の技能を使用することが出来る。 妖精の恵み 妖精魔法を行使する際、金属鎧でのペナルティを受けない。 干渉不可 この武器で魔力撃を行う場合、フェアリーテイマーの魔力でしか行えない。 「……仕事少なかったけど」 「だ、大丈夫だよ」 葵の何か不満そうな顔である。 やっぱり皆と比べると仕事が少ないのがなぁ……。 「いや、今回も葵に働いてもらうぞ」 「え、本当ですか?」 「ああ、それにこういう仕事だからな」 すると氷雅さんは葵にそう言い、メモ帳を取り出して見せる。 ……あれ? 何か葵嬉しそうだぞ? 「はい! 頑張ります!」 「やる気出してくれたな、それじゃあ……」 『剣と魔法の世界へ!』 そんな葵を見ながら僕はいつも通りの掛け声で始めた。
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