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今、僕は教室の自分の席で突っ伏していた。
僕は清水 理樹。何の変哲も無い普通の一年生の高校生だ。
そんで今は昼休み。弁当も食べて凄く暇な時間だ。
「理樹、パン買いに行こ?」
「あ、うん、いいよ」
ちょっと寝ようかなと思っていると、隣の席に座っている女子が僕にそう話しかけてくる。
この子は渡辺 唯。肩にかかる程度の長さの黒い髪に綺麗に整った顔、高校生にしては少し大きい胸。つまり美少女である。
小さい頃からよく遊んでいた幼馴染である。
「ありがとう! ちょっと一人で行こうとすると面倒だから……」
「ああ、うん……僕が並んで歩いていいのかな?」
「もう、そういうのはいいから、早く行こ!」
まあ、唯はさっきも言った通り、美少女だからね、軽くアイドルになってる。
だから一人で行こうとすると決まって一緒に行こうと誘う奴がいるんですよ。
まあ、それで僕が一緒に行くことになるんですけどね。
そして唯が手を引っ張って行くもんですから他の男子に睨まれる事になるんですよ。
僕は悪くない。だって不可抗力だもの。
そう思いながら、引っ張られてパンの自動販売機へ向かった。
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