セッション2

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そういえば、セッションが終わった後、皆笑顔だった。 僕はGMは大変じゃないかって思うし、PLになれないから楽しめないと思ってた。 けど、もしかしたらこの笑顔を見るためにやっていて、この笑顔がGMの楽しみなんじゃないかって。 「……? どうしたの? 咲ちゃんの顔見て」 「え? ううん……氷雅さんの気持ちが何だか分かったなぁって」 「氷雅さんの気持ち? どういうの?」 「さあね。これは僕個人の考えだからさ」 「教えてくれてもいいじゃん!」 「自分で見つけてみた方がいいよ。その方が何倍も分かると思うから」 「むー!」 頬を膨らませている唯に僕は冷静に答える。 それを咲は微笑みながら見ている。 ……新しい楽しみ、発見したなぁ。 そう思いながら僕は二人と帰り道を歩いていった。
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