セッション3

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「と、いうわけで今日も始めていきまーす!」 「その前に聞きたい事があります」 「ん? 何だ?」 前のセッションから一週間が経った放課後、氷雅さんは始めようとする。 うん、それはいつも通りだからいいんだ。 だけど、僕には疑問がある。 「さっきから雷斗さんに抱き着いている子は誰ですか?」 そう、雷斗さんに誰かが抱き着いている。 最初は付き合ってる愛莉さんかと思ったけど、背的にも体系的にも違う。 「ああ、この子は雷斗の妹の橘 聖奈だ」 「……よろしく……」 「う、うん……でも、何で?」 雷斗さんの妹、か……でも、ここにいるって事は一歳しか違わないんだよね。 ……ブラコン? 「それは、流石にSMがレンの役やるわけにいかないじゃん?」 「まあ、GMのサポートですからね」 「それでレンの役誰やるかなーって悩んでたら雷斗から『俺の妹がやりたいって』って来てさ」 つまりSM(宮本先生)には自分のサポートをしてほしいと。 それで悩んでたら聖奈がやると言ったと。 まとめるとこんな感じか。 「そんな事よりもGM! 成長がしたいです!」 「おう、そうだったな……それじゃ、経験点2600点、お金6520G、名誉点90点を足して成長作業を始めてくれ」 『はーい!』 早く成長作業をしたいのか、目の前で起きている事にも目もくれず、氷雅さんにそう言う。 氷雅さんが成長出来る分を伝えてから、皆は成長作業に移った。 『終わりましたー!』 30分後、僕達のキャラの成長作業が終わった。 「ほいほい、それじゃあ雷斗から頼む」 「任されたぜ」
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