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ガタガタガタンッ!!
「コラぁぁぁぁぁア!!」ドタドタ…
「あははは~♪」タタタッ…
明朝、午前5時すぎ。とある郊外の一軒家。
朝っぱらから、まあお盛んな事で。
「ナレーション仕事しろや!なに現実を盛りに盛ってんだよ!抽象的なくせに!」
とまあ、私にまでツッコミを入れてくれる寛容な彼は、此処の住人の1人、灰ヶ瀬 冬真(はがせ・とうま)。
銀髪の肩までのミディアムヘア。その目は鋭く鈍色に光り、眼鏡の奥で毎日女性達の痴態を垣間見てい「だから捏造してんじゃねぇよ!ちゃんと現状を表しやがれ!」…という、自称(笑)クール(笑)な男子学生。年齢は19歳。
冬真「……別に、俺だって好きでこんな事やってんじゃねえよ」
「女の子の上に馬乗りになって言うセリフじゃないよね♪もがもが」
冬真「ならまずはその口に含んだ俺のシャツを返せよ春香!つかどうやって手のひらサイズに折り畳んだんだお前!?」
春香「ふふ~♪私に不可能なのは、料理だけだよ~」ニコッ
冬真「それ以前にハムスターみたいに頬張ってよく喋れるな。つかマジで返せ」
鬼気迫る睨みに笑顔で返す彼女は、相川 春香(あいかわ・はるか)。
可愛い顔とは不釣り合いなくらい主張のある胸。背丈は冬真より低いが、160はある。主張するとこは主張して、おさえるとこはおさえている完璧に近いスタイル。
だが残念な事に、とにかく天然、脳天気。無防備なように見えて、生半可な輩相手なら、10人の男を1人で2分で伸した経歴を持つ。
なぜか、
春香「もがもが~♪」
冬真「だからくわえたモノを離せよ!」
彼に対してだけは、この有り様である。
因みに18歳だ。
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