「平凡」への道。

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「俺、ソウ・ガイルはこの部屋を卒業しようと思う。」 ピタ、おもしろいようにみんなが固まっている。 「は?それどういう意味だ?」 一早く生き返った俺の友人、もといパートナーだった彼が言った。 「え?帝王をやめようかと。」     ・     ・       ・ 「「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁl?!」」」」」」 「ん?なにかおかしいか?」 笑顔で聞いてやると、目を白黒させた幹部たち。 「な!だめだろ!つーかいつ決めたんだよ!」 一番隊長――レイン――が言う。 「明日が俺の誕生日だからだ。」 「意味わかんねーよ!」 と怒られたので、理由を考えてみた。 「不老不死」だからっていうか? 無理無理。 「みんなに不信がられてる」っていうか? めんどいめんどい。 「明日俺の誕生日だから、何か驚かせようと思った。」 うんこれがいい。 でも般若の形相をしたパートナーはそれじゃぁ納得してくれなかった。 「だめだ!なんといってもだめだ!!」 いい加減うざいな。 と、言う事で俺消えます。 「ありがとう。」 今までの苦労とかいろいろ一緒に乗り越えてきたな。 「本当にこのギルドで良かった。」 そういって俺が魔法を使って消えようとした瞬間 「バカ野郎。」 って泣きながら、笑い、パートナーが言ったのが 消えたとき聞こえた気がした。
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