「平凡」への道。

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そして16年がたった。 顔も老けてないのに、 年は42歳。 この矛盾に頭が痛くなった時もある。 が、もちろん良いところもあるのだから仕方がない。 そんなことは置いといて、 気ままに咲く桜。 流れる風。 走る川。 そのすべてが今が「春」だと教えてくれる。 四季があるらしいこの世界は「元」日本人には心地よい。 なんて ことはどうでもいい。 俺は今、全速力で走っているのだから。 息がきれているのは仕方ないとして、足が痛いのはどういう訳か。 魔法を使えば、一瞬でいけるこの距離。 魔法を使いたい。 魔法を使いたい・・・! そう思うのはやまやま無理そうだ。 なぜなら「持久走」中だからだ。 もう一つ付け加えよう。 都立魔法総合高等学校の一年生です、どーぞよろしく。
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