第1章日本のその後

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「あぁ~雷。言わないで俺に教えてくれたら良かったの、にぃ!?」と俺の隣に座っていたマキトがあおいの強烈な蹴りで後ろの方に舞い上がり、顔の方から地面に着地した。 「雷とマキトの変態!!ムッツリスケベ!!!」とあおいは俺を睨み付けながら顔を赤くする。 「うるせぇよ。…それより、何でお前がここにいるんだよ?」と俺はあおいに聴くとあおいはふんと鼻をならすと。 「2人の話をちょっと小耳にはさんだもので!…学級委員として見過ごすことは出来ないわ」とあおいは真面目な顔で言う。 「あのなぁ。俺達三人は今期の実技講習は免除されてるじゃないか~…忘れたのかよあおい~」とマキトが鼻血を押さえながら俺の隣に戻ってきた。 「確かに、俺達三人はST操作(魂使い)SSS評価だからね」と俺が言うとあおいは甘い!と怒鳴る。 「免除だからって駄目!そんな甘い事考えてるとお祖父様やお父様の様に偉大な軍人になれないわよ」とあおいは言うと俺はピクッと反応した。 「…お祖父様と父さんの話はしないでくれないか…」と俺が暗い声で言うとあおいはあっ…ごめん…と申し訳なさそうに謝る。 「あ、俺こそ…すまない……お祖父様と父さんの話を出されると弱くて…」と俺も申し訳なさそうにあおいに謝る。 「たしかに~。雷のお祖父様はこの帝国の創設者であり、皇帝様だもんなぁ… んで、お父様は軍の最高指導者の一人んで、お兄様はあの若さで大元帥…お前の家って最高権力者ばっかりだな~」とマキトが笑いながら言うがあおいは…はぁ…とため息をつく。 「何を言ってるのよ。貴方のお祖父様と私のお祖母様は帝国の創設に関わり、今じゃあ帝国貴族じゃない」とあおいの言葉にへへ…。 「でも、お祖父様が偉いってだけで…俺は…何か貴族って感じじゃ無いんだよなぁ~」とマキトははぁっとため息をつく。 「まっ。それは私達貴族の悩みよ……さて、私は今から講義に行ってくるわね。 …それじゃあまた昼食の時にね。どこの食堂で食べるか端末に送ってよ?」良いわね!とあおいは言うと屋上を後にする。 「はぁ…立派な軍人…か」と俺は言うとスゥー…と眠りに入った。
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