プロローグ

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『また、この夢か……』 目が覚めるとやはり現実世界で、先ほどまで鮮明だったあの世界はなんだったのかとさえ思う。 確かにあの光景は10年という年月を遡って存在していた。 その時には気づかなかったが、あの時が色褪せない青春の日々なんだったと思う。 なぜその時のことが未だに夢に見るのか…… 忘れられないほどの思い出だったからか? それともただ後悔しているだけなのか? 理由は10年経ってもわからない。 ただわかるのは、もう2度とあの時過ごした時間は戻ってこないそれだけなんだ……
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