世界と『世界』

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「いやーもぅ楽しみだなー!!」 7月も終わりの日、うだるような暑さと鳴きだした蝉の音をかき消すような、元気でうるさい声がする。 「昨日の夜からそればっかりだろう。いい加減落ち着かないのか?」 「そう言ってもいられない!俺のゲーム人生の中でも、これほど心躍る物はないかったぞ、賢哉」 「知るかよ…」 と言って大きな溜息をついたのが、先程呼ばれた俺だ。 宮藤 賢哉 みやふじ けんや 大学で民族学を習う二年生。趣味は歴史書漁りと戦略を学ぶこと。あと、今は隣の奴の影響で少しゲームもしている。
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