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玄関から外に出るとまだ明るくて夕日が凄く綺麗だ。
「今日は話聞いてくれてありがとう。」
無理矢理聞かせた感じだったけど堀口君はそこまで嫌な顔しなかった。
「明日迎えに来るから待ってて。」
堀口君はにっこりと笑って言った。
「うん。」
明日から楽しみだな。本読んでも堀口君がいるから大丈夫だね。
「じゃあな。」
「一緒に行くよ。」
夏樹はそういって一歩出そうとしたが、
「いや、いい。」
と翔が言ったので歩くのをやめた。
「俺達同じマンションだし。」
そうだったんだ。というか、
「だったら近いじゃん。」
翔たちのマンションはここからそう離れていない。だから一緒に行ってもいいと思うけどな。
「だって…。」
「……。」
堀口も翔も俺達より高い位置に目線をずらした。俺と夏樹は目線の先を見るため後ろを向いた。
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