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するとすぐ後ろに、
「秋兄さん。」
「冬兄さんまで。」
俺の後ろに秋兄さんが。夏樹の後ろに冬兄さんが立っていた。
「二人とも気をつけて帰るんだよ。」
「まだ寒いでしょうから早く帰った方がいいですよ。」
俺達の肩に手を置いて兄さんたちは言った。
「はっ、はい。」
「さようなら。」
二人は気まずそうになりながらも歩き出した。
「じゃあね。」
「また明日。」
俺達は手を振りながら二人が見えなくなるまで玄関に立っていた。
何だったんだ。あの雰囲気は。藤原たちは見ていなかっただろうが俺達を睨んでたぞ。
「俺が遊びに行ってあの二人がいるといつもああだよ。」
俺の考えていることに気付いたのか山口は笑いながら言った。
「ブラコンのお兄さんたちだな。」
藤原と話てる時のあの二人怖かったな。
「ああ、極度のブラコンだよ。あの二人は。おじさんたちも親バカだけど。」
「だろうな。」
結構手強い敵がいるな。ま、何があっても諦めないけどな。
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