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読んだ本を元の場所に戻した後、ちょうど先輩と先生が戻ってきた。 「先生どうしたんですか。」 顔を真っ赤にして先生が恥ずかしそうにしている。 「…なんでもない。」 そういって先生は貸し出し状況が書いてあるノートを見た。 ちょっと気になるけどまあ、いいか。 「そろそろ帰ろう。閉館時間だ。」 先輩が窓の鍵をかけてながら言った。 「はい。本を一冊借りてから帰ります。」 明日から連休だから長い話の本借りよう。 「早く決めろよ。」 窓を閉め終わった先輩がせかすように言った。 「はい。」 「俺も借りようかな。」 俺と朔は比較的新しい本が並んでいる本棚の前に立った。 「これ俺のオススメ。」 そういって俺は最近読んだ推理小説を朔に渡した。 「じゃあこれにしよう。」 「俺はこれだな。」 そうして俺達はそれぞれ自分が読む本を借りた。 .
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