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朔が見えなくなり俺は家の中に入った。
「ただいま戻りました。」
玄関から家に入り自分の部屋に行こうとしたら、
「お帰りなさい。」
リビングから冬兄さんが出てきた。
「秋兄さん仕事は?」
いつもは夜遅くに帰って来るのにどうしたんだ。
「今日は早く終わったんです。あと久しぶりに休みが取れたんですが明日どこかに行きませんか?」
そうだったんだ。秋兄さんがと休みが合うなんて久しぶりだ。でも、
「あ、明日は…」
朔の家に漫画見に行くんだよな…
「堀口君と遊ぶんですか?」
秋兄さんは顔色を変えず言った。
「なんでわかったの?」
俺、朔の名前なんて出してないのに。
「そんな雰囲気だったので。」
やっぱり楽しみはばれるんだね。もう朔と約束しちゃったから断れないしな。どうしよう。
「僕も連れていって下さい。」
「えっ!」
思いがけない一言に俺は声を出して驚いた。
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