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やっと一つの作品が読み終わった。
「んぅ~~。」
本を棚に戻して体を伸ばすと隣から笑い声が聞こえた。
「結構読んだね。」
いつの間にか隣に朔がいた。
「面白くて楽しかったよ。」
前から読んでみたいって思ってた作品があったからよかったよ。
「お昼にしよう。父さんも仕事終わったから紹介するよ。」
もうそんな時間か。結構本読んだもんね。
「うん。」
俺は朔の後ろをついてリビングに向かった。
リビングには朔の両親であろう人がいた。
「父さん母さん、前に話した藤原春樹。」
「どうも。」
「よろしくね。」
朔のお父さんカッコイイ人で、お母さんは綺麗な顔だ。どちらかと言うとお父さんに似てるな。
「初めまして。藤原春樹です。」
俺はぺこっと頭を下げた。
「さあ、座って。冷めないうちにご飯食べましょう。」
「はい。」
俺は朔のお母さんに言われ朔の隣に座った。
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