転校生…深沢

5/7
前へ
/20ページ
次へ
私と由美は驚きのあまり、後ろにのけぞった。 「うわっ、ひっで。そんなお化けでも出たわけやないし、そんな驚くなよな。」少し不機嫌そうな顔で、深沢君は言った。 「あ、ご、ごめんなさい。」私は、真っ先に謝った。 「いいっていいって。でも、俺そんなに変?」深沢君は笑って聞いてきた。 また…あの笑顔だ…笑っているけど、どこか寂しそうな表情… しかし、私はぶんぶんと首を横にふった。 「そう?ならいいけど。じゃっ俺帰るわ。」そう言って深沢君はどこかに走り去って行った。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加