出合い

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私は蓮君に抱かれて 図書室を後にした。 「あ、そうだ。蓮君ってやめてー。蓮ね?呼び捨て絶対!」 「う、うん。」 完全肯定された。 まぁ、その笑顔見れたからいいけど。 「なぁ、美月?」 …? なんで私の名前…。 「あ、名前呼ばれるの嫌?」 「んーん、なんで知ってるのかなぁって。」 しかも下の名前。 蓮く…蓮は「んー」と考えてから 「内緒。」 内緒かぁ。 いつか教えてくれるかなー。 「あ、あのさ。」 …? 私は熱で回らない頭を必死で動かした。
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