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あれから私と黒井さんは三時間諏訪先生に生徒指導室にてたっぷり怒られた
『私は既婚者だ』とか『私の夫は格好いい』とか半分以上夫婦生活の話だった
どんだけ、『結婚できない』を気にしてるんだろう
最後に反省文の提出を課題にされ今日は放免となった
「…凄かったね」
「う、うん」
嵐のように去っていった諏訪先生に私達の中で共通認識が生まれた
絶対に諏訪先生の授業はサボらない
サボるときは学校そのものを休む覚悟をする
「私、もう帰る」
黒井さんはふらふらと立ち上がり、生徒指導室を出た
私も黒井さんとの仲を深めるために何か提案せねばと思う
「あ、私も!」
「なに?」
うわっ…怖い
「いや、一緒に帰ろっかなーって」
黒井さんは無言で立ち尽くし、私をじっと見ている
こう見えて人見知りが激しい私は長い時間人に見られていると緊張する
だが、そんな私を見かねて黒井さんが溜め息を吐いた
「好きにしたら?」
「うん!」
やったー!
「じゃあ、校門で待ってて!」
「わかったよ」
私は黒井さんと別れ、速攻で荷物をまとめ校門に向かった
何か、違和感を覚えたが、そんなのスルーだ
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