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クソガは殴りかかる。
ゴイン、と音がしたが、陣平はびくりともしない。
その時、声がした。
「これを見ろ!小僧!」
背広の1人が、ライフルを瀬織に向けて、瀬織に近づく。
「抵抗すると、この女の命はないぞ!」
陣平は言葉はわからないが、話しはわかった。
「何て命知らずな。
プリーズシュート、
レッツ シュート! 、
ゴー!シュート!、
て言えばわかる?」
背広の男は
「言うこときけー!」
泣きそうだ。
そのくらいは想定内である陣平は構わず、クソガを軽く殴った。
「ぎばっあ!」
クソガが文字通りぶっ飛ばされた。
ふらふらと立ち上がる。
「きさま、つ、強いな。
今日は俺の勝ちだ。
じゃあ、今日は終わりにしよう。」
クソガはふらふらとヘリポートから降りようとする。
陣平はクソガの腕を握った。
「まだ終わってない。降参ならそう言え。」
お互い言葉が通じない。
始めから、降参や参ったが出来ないのだ。
陣平はクソガの腕を力を入れて握った。
「ぐあー、折れる!」
じたばたするクソガに、聞いた。
「降参か?」
「いでー!」
「まだ参ったしないとは。」
クソガの腕の骨が変な音をたて始めた。
「ぎゃあああ!」
クソガは、脂汗を流して、動かなくなった。
陣平は手を離した。
「しょうがないなあ。」
クソガは、陣平に、
「きょ、今日のところは、この辺で勘弁してやるぜ。」
と、言う。
陣平は、不思議そうな顔をしている。
態度のわりには、クソガの顔は、反抗的だ。
首をつかんだ。
「きぶゅるうー!」
クソガは、白目を剥いた。
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