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瀬織は話が通じてない2人の通訳をしないと、ならないと感じた。
2人に向かって歩き出す。
ライフルを構えた背広のエベルキン人は、ひいひいと、1人で騒いでいた。
「動くな!撃つぞ!」
瀬織は無視している。
「聞けよ!こらあ」
男はライフルを乱射した。
瀬織は振り向きもせず、無視している。
何発か当たったが、霊服で止まっているので、気にしない。
エベルキン人の背広の男は泣き出した。
「言うこときけー!」
瀬織は、陣平の横まできて、話しかけた。
「陣平ちゃん、そのクソガって人、降参してるわ。」
陣平は
「あ、そうなの?」
と、泡を吹いているクソガを離した。
「げへーげへー!」
クソガは、座り込んで、息をしている。
だが、それでも、
「きょ、今日はよくやったな。誉めてやる。日本人にも、骨のあるのが。ゲハア、いるじゃないか?、ぜーぜー。」
と、強がりを言っている。
瀬織はクソガを、見下ろした。
「なんだか、まったく練習にすらならなかったわ。」
そして、背広の男達に、
「見ての通りよ。
私たちの勝ちだわ。いいわね?」
と、問いかけた。
背広の男達は、震え上がっている。
「そ、そちらの勝ちです、はい!」
た、叫んだ。
陣平と瀬織は、帰ることにした。
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