居酒屋まるのバレンタイン

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いきなり来てわっと騒いで、あっという間にいなくなってしまった彼女ら。 残ったのは、いつもの常連。 うん、この方がいい。 「そう言えば、ペリちゃん、上手く作れたかしら。」 ガトー・ショコラを贈るって言っていたな。 その後、何の連絡もないから、きっと成功したんだろう。 「清寛さん、きっと喜んでくれていますね。」 「あんな美人な奥さんから、手作りチョコレートケーキだもんねえ。」 はにかみながら嬉しそうに微笑むペリさんの顔が、頭に浮かんだ。 今日は、幸せな日になっているに違いない。 協力できてよかった。
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