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そんな、地獄絵の様な光景を見ても、私は何も思わない。
何も感じないーーーー。
感じるはずがない。
“死”に対して何も感じるが出来ない。無感情ーーそれが、この能力(ちから)の代償。
私が十三歳の時に手に入れたこの能力は、残酷で、それでいて優しい。これがあったから私は現在(いま)を生きていられる。これがある限り、私は死なない。
そう、絶対に……。
死ぬことすらも許されず、私は生きている。
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