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「んー、やっぱり男の人の臓器は美味しくないなぁ。臭いし、固いし、不味い」
ブツブツ文句を言いながらも、私は既に絶命した男の腕の肉を包丁で削ぎ落とし、次々に口に運んだ。
口に合わなくても食べないと駄目だ。
私は、普通ではないから、“コレ”しか食べる事が出来ないーー文句なんて言えない。
「ごちそうさまでした!」
血で真っ赤に染まった手を合わせる。さすがに、全てを食べきることは無理なので、臓器の一部と肉を食して食事を終えた。
「ふふ、お腹いっぱーい。ゆっくりもしていられないし、そろそろ帰らなきゃね」
男の死体に毛布を掛け、私は、被っていたウィッグを取ってゴミ箱に捨てた。そして、血だらけのカーペットを踏み締め、バスルームに向かった。
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