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そして、私の家と同じくこの土地に永く根付いている家がもう1つ。
「大輔おじさぁ~ん!!
おっはよー!!」
毎朝必ず声を掛ける隣の家のご主人。
隣家の“里見家”は代々研究者として功績を上げている立派なお宅だ。
典型的な和風御殿。
洋風でミッドセンチュリーな造りの我が家とは正反対な里見邸。
部屋数は軽く10を超えているであろうこの広いお屋敷に、大輔おじさんはずっと1人で暮らしている。
古典文学研究家の大輔おじさん。
彼の家には難しそうな本が沢山並び、書斎にはいつもコーヒーの香りが漂っている。
そして手入れされた広い庭には、綺麗に生えそろった広い芝生と金魚のいる小さな池があった。
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