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「ほら、ぼやぼやしてないで。
早く行った行った!!」
僕は彼らを追い立てるように家の門の外に出し、まだ眠そうに欠伸をしている彼らを強引に学校へと送り出した。
―――ふぅ・・・、やれやれ。
残っているのはただ1人だけ。
彼に関しては、恐らく何も心配する事ないだろう。
「サタ・・・いや、義人!!
お前も仕事に行きなさい・・・。
途中でむやみに買い食いするんじゃないぞ!?」
無駄な金銭は与えていない。
だけど、今日から彼は一人前の社会人として働きに行く。
給料を貰い自由に金を使う事ができるようになっても、この“忠告”だけは肝に銘じてもらわなければ・・・。
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