序章

2/12
前へ
/264ページ
次へ
「速水。お前、今日暇か?」 「どちらかと言えば、暇だけど?」 速水とは、俺の名字。 フルネームは速水鈴(りん)と言う。 名前だけ見ると女の子に思われるし、゛すず゛と呼ばれることもしばしば。 んで、俺のことを読んだのは、相沢信二。 一応、俺と同じで高校2年。 中学からの親友。 「んじゃぁ、ひよりの家に一緒に行かないか?」 「なんでわざわざお前らの邪魔をしにいかないといけないんだよ」 ひよりとは信二の彼女で、フルネームで金森ひより。 俺自身はあまりしゃべったこともないので、よく知らない。 「毎日家に帰ってゲームするだけよりはいいじゃねぇかよ」 「よくわかんねぇけど、まぁいいさ」
/264ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加