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と、言うわけで信二の彼女のひよりの家に来たのだが…………。
「んでさぁ…………」
「そうなんだぁ。私はねぇ…………」
「……………………」
二人の会話をただ聞いてるだけで、何にもしていない。
帰ろうかな…………。
「まだ帰るなよ」
と、信二からの一言。
さすが親友。
考えがわかるみたいだ。
「あと10分、待ってろ」
なぜ10分?
時計を見ると、4時55分。
5時5分にになにかあるのだろうか。
「ごめんね、速水くん」
「ひよりちゃんは謝らないでもいいよ。全部、信二が悪いから」
「はぁ?なんで俺が悪いんだよ」
「理由なんてねぇよ?必要なのか?」
「聞かせてもらおうじゃねぇか」
なんで若干、喧嘩腰?
「相沢信二、お前には理由はいらないだろ」
「……………………」
「誰もがときめく相沢信二は、こんなちっちゃなことで理由を聞くほど、ヘボな男なのか?」
「…………だよな!」
単純なバカでよかった。
でも、ウザイくらいのお人好し。
信二だから、ムカつかない。
だから親友なんだけど。
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