序章

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「…………決まらないなら、一緒に買いに行く?」 「い、いい、いいんですか!?」 そこまでテンパる理由と、一緒に行ったらダメな理由を聞きたいね。 「決まらないなら、行ってから決めたらいいんじゃないか?」 「は、はい!是非、行かせて頂きます!」 「あ、うん…………。是非、お願いします」 なんか、喜びようが半端ないんだけど。 「……………………」 「……………………」 案の定、初対面同士なので、話すことがわからない。 というか、茜ちゃんは俺の二メートル後ろを歩いている。 「…………あのさ」 「は、はい!?」 「自己紹介でもしようか。名前しか知らないんだし」 「あ、はい」 話題が゛自己紹介゛なんて、なんて乏しい頭なんだ。
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