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『流行りの歌に想いを重ねない』
なんて、ありふれた感性
自分と他人が違うのは当たり前
だから
『人は一人で生きられない』
なんて、また陳腐な台詞を
お洒落な音にのせて気持ちよくなる
そんなの下らない
なんて、またまた陳腐にひねくれてみたり
そんな歌が理由はどうあれ
『心に響く』
結局、同じ場所をぐるぐる
それでも、私は独りでいいと言う
現実問題として
他者の存在なくして
生きられないシステム
そんなことは百も承知
独りでいい 一人がいい
だからと言って、自由人
アウトロー気取りのバカになりきれない
孤独の闇が好きな訳じゃない
何となく 黄昏時の
沈む夕日が好きなだけ
孤独を演じる 自分カッコいい
なんて 自己満足 自己欺瞞
人間は一人では完全とは言えない
『二人』でひとつ、何て言う、オスとメス
所詮は減数分裂で繁殖する生物論
それでも、私は独り
生物として完全でなくても
私としては『完成』したいと思う
独りではなく『一個』としてでも
私の人生、人間失格でも十分だ
独り、大地に立ち続け
前に向かって倒れるならば
たとえ、後に繋ぐ命なくとも
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