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コンビニを出て、ネカフェへ戻ってパソコンでもいじろうと思っていた。
―すると―
突如、後ろから声がした。
「あれ? 翔くんじゃないか?」
「あっ…あれ?セニョリータ先輩?」
後ろにたっていた人物は、美堂院セニョリータというオーストラリア人と日本人のハーフという憧れの先輩だ。
セニョリータ先輩は、僕の通っていた岸端高校の先輩だ。
……正直、会いたくなかった……。
「君、学校辞めたよね? ここでなにやってるんだい?」
「…いえ、ちょっと…。」
言葉を濁し、逆に質問する。
「…せっ、先輩こそ、ここで何してるんですか?」
「ん? あっ、ああ…、じつは生徒会の奴らに買い出しを頼まれちゃってね。 全くもう、やんなっちゃうよね。
自分で行けばいいのにさ。」
「…そっそうなんでしたか…。お気の毒に。」
「まあーね、まっでも僕に買い出しをさせたんだし、それなりの制裁を加えさせるつもりだよー。
… で、次は翔くんが答える番だよ?ここで何をやってるんだい?」
うっ!!
せっかく、質問してうまく切り抜けようと思ったのに!!
「…なんとかして、上手く逃れようたってそうはいかないよ?」
先輩が釘を指すように言った。
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