第1話 起点

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「…でっでもまっ待たせてるんじゃないですか? 生徒会の皆さん。」 「大丈夫だよ、上手く嘘つくからさ。 それに、僕に買い出しなんかさせるのが悪いんだ。」 セニョリータ先輩は答えた。 何気、この人って一見、優しそうでイケメンでなんでもデキる先輩って感じなのに、容姿とは裏腹に恨みもつからなぁ …。 心の中で僕は、ぞっとした。 まるで、全てを見透かされているような鋭く、綺麗な眼光。 その眼差しはずるい…、つい本音を語りたくなってしまう。 僕は、いつ見てもこの人は人の悩みを聞き出すのがうまいなぁ…と心底感じ、結局、観念した。 「…じっ実は……。」 生唾を飲み込み、僕はゆったりとした 口調で話し始める。 生徒会一員分の買い出しが、先輩にはあった 。 そのため、あんまり時間をかけずに簡潔に事情を説明した。 ―全部,、話し終えた。 ただ話すというだけで、すごく喉が渇いた。 僕はさっき、コンビニで買ったばっかのいろはすを飲み、喉を潤そうとしたとき…… 「…なあんだ、そーゆーこと!! 」 ぶーーーーーーー!!!! かっ軽すぎ!! 僕は、真剣に悩んでるのに! 思わず、あんまりにも先輩の腑抜けた態度にびっくりし、先輩の顔に
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